熊本大学基金へのご協力のお願い
日頃より熊本大学基金への温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
熊本大学は、明治20年(1887年)に設立された第五高等中学校(五高)以来の歴史や伝統を守りつつ、国や社会、それを取り巻く国際社会の変化に応じて、スピード感を持って改革を進めています。
令和6年4月に、学部相当の教育組織としては熊本大学創設以来初めて、75年ぶりとなる「情報融合学環」を立ち上げ、工学部には「半導体デバイス工学課程」を設置しました。また、令和8年度に「共創学環」、さらに附属学校に「国際クラス」を設ける予定としています。
そして、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」という文部科学省の事業に今年1月に採択されました。「半導体実装から社会共創研究を通じて、地域イノベーションの実現と持続可能な産業都市構築を目指す」というもので、地域の企業と共にイノベーションを実現しながら、そのための機能強化・大学改革を実行することにしています。
このように、熊本大学は、研究力の更なる向上、産学連携と地方創生の強化、そして国際化を重点的に推し進め、その成果を大学の最も重要な使命である教育に活かしながら、個性ある創造的人材の育成に努めて参ります。
これらの推進には、安定した財政基盤が必要不可欠ですが、平成19年(2007年)10月に熊本大学基金を設立し、多くの皆様からご支援を賜り、これまで学生の留学、課外活動の支援や学内建物の整備など多岐にわたる事業に充当させていただいています。また、生活に困窮している学生への奨学給付金等の経済支援にも活用しています。改めて御礼申し上げます。
熊本大学を支え応援してくださる皆様と、熊本大学が目指す姿を共有し、全学を挙げて大学の機能の強化と拡充を推進して参ります。
引き続き、皆様からのご支援、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
国立大学法人 熊本大学長 小川 久雄