
醸造販売元:BREWING 100

谷特任教授らの研究グループは、分子生物学を専門とする谷特任教授を中心に、RNA研究の過程で偶然発見した「分裂酵母ジャポニカス」の吟醸香に着目。独自の育種技術で醸造適性を高めた希少株を開発してきました。
これまでに芋焼酎「Kumadai -T11号株」、クラフトビール「分裂酵母Kumadai -M42株」を限定発売し、いずれもパートナー企業や生活協同組合と連携して完売。売り上げの一部は熊本大学基金へ寄附いただいています。
そして、今回、熊本県芦北町のBrewing100とタッグを組んだ新作クラフトビールは、これまでの経験をさらに深めた“新たな挑戦の結実”。香り豊かな吟醸香と、培養温度や熟成方法へのこだわりが生む奥深い味わいをぜひご堪能ください。
なお、本商品は、1本のご購入につき100円が熊本大学基金へ寄附されます。美味しさをお楽しみいただきながら、学生支援及び教育研究の推進に、温かいご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ぜひこの機会に新作クラフトビールを手に入れて、独自の香りと味わいをお楽しみください。
数量限定販売のため、お早めのご購入をおすすめいたします。
◎共同プロジェクトが始まるきっかけとなった、谷先生とBREWING 100前田様の出会いについてお聞かせいただけますか
谷先生:BREWING 100というクラフトビール醸造所が芦北にあることは以前から知っていたのですが、2025年5月頃に、法学部の浜田絵美先生からBREWING 100 の前田様をご紹介頂いたのが最初の出会いです。浜田先生とは、所属する学部も理学部と法学部で全く異なっておりましたが、学内の委員会でたまたまご一緒して以来、球磨焼酎やクラフトビール好きの同士としてお話をする中で、ありがたいことに、BREWING 100 の前田様とも縁が繋がりました。前田様には、お会いする度にクラフトビールに対する想いや情熱を感じさせて頂いています。
前田様:共通の知人(貴大学法学部 浜田准教授)を通して谷教授を紹介して頂きました。挨拶もそこそこに資料を用いたジャポニカスの説明や発見された経緯、以前造られたビール、現在研究されてる酵母の話など終始にこやかに話されてたのをよく覚えています。
ビール作りに酵母は欠かせないのですが、私とは比較できない程の知識と熱量、またこちらの質問に真摯に返答してくださる姿勢が印象的でした。

◎開発過程や特に苦労された点とその解決策を教えてください
谷先生:最初の出会いからすぐにBREWING 100様と共同研究契約を結び、分裂酵母ジャポニカスの吟醸香を高生産するKumadai育種株を試験醸造用に12種類ご提供しました。
前田様:試験醸造の為、貴大学よりインキュベーターをお借りして弊社工場内で12種の酵母培養を行いました。これらの酵母は谷教授研究室で育種されたものと認識しております。まず酵母の特徴を認識する為、ベーシックなモルト1種(ピルスナーモルト)を使用しホップ不使用で試験醸造を行いました。それらの官能試験で評価・酵母の選定。この間約7か月。その後の本醸造はkumadai株の特徴を活かしたクラフトビールである事を念頭に行いました。一番苦労したのはkumadai株の培養条件が摂氏26度前後である事です。通常弊社では20~22℃で行います。26℃になると、通常ビールでは良しとされないオフフレーバーが発生しやすい環境となりますが、タンク内熟成を約半年間行う事で解決しました。また今回は瓶詰商品になりますので、冷蔵庫内で追熟する事でさらに味わいの変化が起こります。そちらも楽しみにして頂きたいです。

◎ビールを注いだ瞬間や口に含んだ際、Kumadai株由来の吟醸香や風味の特徴を教えてください。
前田様:kumadai株の特徴がよくわかる仕上がりです。冷蔵庫で寝かせることで香りと味わいが変化します。是非数本ご購入いただき月日の流れと共に楽しんでいただきたいです。

◎このビールを通して、皆さんに一番届けたい「おもい」とは?
谷先生:分裂酵母ジャポニカスkumadai株を用いたクラフトビールは、以前にも別の育種株を用いてダイヤモンドブルーイング様で醸造市販化頂いたことがありますが、BREWING 100様にはまた独自の醸造技術があって、できあがるクラフトビールの香味にどのような違いが出るか、とても楽しみにしています。
前田様:熊大の学生さんもラベルや酵母の育種等に携わった方も、酵母とビールが大好きな人達で造ったビールです。これもビールなのか?と思うような物になったと思います。是非手に取って他にはない商品を楽しんでいただきたいです。

今回のラベルは、梅木久美日さん(制作当時:本学教育学研究科教職大学院在籍)のデザインによるものです。

◎デザインに込めた想いを教えてください
梅木さん:クラフトビールらしい遊び心を取り入れた、クマのキャラクターが印象的なラベルデザインです。背景にはジャポニカス酵母をモチーフにした模様をあしらい、クマの眉毛はクラフトビールの泡をイメージして親しみやすく表現しました。
研究から生まれた酵母ならではの魅力や、香りと味わいへのこだわりを感じながら、思わず手に取っていただきたくなるラベルを目指しました。